ハーモニカってこんな楽器だったと見直した
誤解がいっぱい
◆どうして吸ったり吐いたりして音を出すつくりなのか | こんな楽器他にありますか?多くの楽器は息を吐いて音を出す仕組みなのに、ハーモニカは息を吐いたり吸ったりして音を出します。息を吹きかけると「ド・ミ・ソ・ド」が、息を吸うと「レ・ファ・ラ・シ」が出せる仕組みになっています。 ということは、もともと口をある程度開いてハーモニカをくわえ、息を吹きかけて「ドミソ」の和音を演奏したり、息を吸って「レファラ」「シレファ」の和音を演奏するための楽器だったようです。 だから、「ハーモニカ」、つまり和音を奏する楽器という名がついているんだ。 |
◆息を吐く・吸うを交互にして音階を演奏するハーモニカも | ありますが、それは小学校で児童に教えやすくするために後でつくられた楽器。 そうすることで、「ラ」と「シ」を続けて「吸う」というわかりにくさを避けようとしたと思われますが、 これでハーモニカ本来の「和音を出す」という意味が失われてしまいました。 |
◆正しい奏法は? | 小学校では「ふし」の一音一音を正しく吹けるように、口をすぼめて演奏するよう指導していますが、目的の場所にねらいを定めるのが難しく、またその位置を指導するのも困難なことから、徐々に鍵盤ハーモニカに教材の位置がとって変わられたようです。 本来は、楽器を安定させるために口をすぼませず、ある程度開いて楽器をくわえるようにして演奏するのが正しいようです。実はそうすることでハーモニカ本来の目的である「和音を奏する」自然な演奏法になるのだそうです。 なるほど言われてみればその通りです。 |